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「刺さないはり」はさほどめずらしいものではありません。現在局所療法では多くの治療院で行われています。しかし、刺さない「はり」だけで全ての治療をしている所は少ないようです。
「刺さないはり」は昔から、円鍼・テイ鍼などがあり、現在でもテイ鍼・小児鍼・梅花針・振り子ばり・集毛針・車ばり・焼きばり(これだけは「刺さないはり」でも前記とは異質なものです)などが行われています。当院でも以前はテイ鍼・集毛針・車ばり・焼きばりは頻繁に使っておりました。
当院で使用している接触鍼用の鍼は日本鍼の5分3番ですが、5分5番鍼の方がしっかりしていて持ちやすいようです。施術方法は鍼を軽く持ち、「つぼ」に触れるだけ。強く持つと針先が尖っていますから、刺痛が出たり、刺さってしまったりします。
接触鍼でもディスポ鍼かオートクレーブを使用しています。理由は二つ。ひとつは、(万に一つもありませんが)刺さってしまった時の用心の為、もうひとつは使用した鍼には患者さんの情報が入ってしまう為です。使い捨てではない通常のステンレス鍼はオートクレーブを使用することで鍼に入ってしまった患者さんの情報を消すことが出来ます。
余談ですが、出先で鍼の持ち合わせが無い場合でも縫い針の先端を火で焼いて、冷めてから接触鍼に使えます。 |
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